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  • スナイプ
  • 2009/03/17 01:16:09

連続チャリチラ小説
『ベル』



『何故ですか何故私の研究が中止になるのです説明を』

若い研究者風の男が沢山の人間の前で声を抗える

それに対して初老の男が落胆したように拒絶の言葉を投げ掛け
それに合わせるように周りの人間が席を立ち始めた

『待ってくださいこれが成功したら多くの人間が救われる、聞いてください』


しかし…誰一人聞くものはおらず…
部屋には男一人が残された…


『何故だ…何故なんだあぁぁぁ』



……………………




時は流れ…10年後…
物語はここから始まる


私立自転学園
自転車登校率95%と言う非常に健康的な学園であり、理系から文系、国際まで全ての学部がそろう名門校である


そんな名門校の片隅、『科学準備室』の看板が出ている一見倉庫に見える廃屋に、その男はいた


ガラッ
『先生~』
壊れかけた扉があけられ一人の女子生徒が入って来た


『やあマリア君、いらっしゃい』


清水マリア17歳
ショートカットされた髪に、ミニスカート、明るい笑顔が魅力だが非常に標準的な女子だ

『先生、また今日も休んで良い』
『構わないよ、ただし器具には触らないでね』
『は~い』

マリアはそう言うと、机を椅子に立ったままDSで遊び始めた


この科学準備室は学園内でもある種、隔離されており、基本的に男一人しかいない
このマリアはある時期から頻繁にここを訪れ、暗くなる手前まで遊んだ後、帰っている


理由は聞いてはいない


二時間後…


DSに飽きたマリアがふと顔を上げた
『ねぇ先生』
『うん』


『前から気になってたんだけどアレ何』

マリアが指差した先にはクリアケースに入れられた『自転車のベル』の様なものがあった
質問に対して男は少し寂しげに
『あぁ…洗脳装置』


………


『え』
予想の斜め上をいく答えにマリアが驚愕する
『信じない』
『信じないと言うか…先生、洗脳とか危ないし、あんな小さいので』
それを聞いて男は一息ついた後
『マリア君、洗脳事態は危険ではないんだ、例えば大災害が起きたときのパニック防

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